白昼夢のコルカタを歩く
コルカタの町中を歩いていると、とにかく物乞いやポン引きにつきまとわれて、おちおち歩いていられない。道ばたから声をかけるだけの日本の歓楽街のポン引きなどと違って、しつこくつきまとう。
物乞いも、行く手に立ちふさがるし、子どもなどは衣服の袖をひっぱるし、レプラやライ病患者の物乞いは病変した手を幽霊のように胸の前に出して迫ってくる。
時には10人以上徒党を組んで、観光客を取り囲んだり道路をさえぎったりする。
物見遊山の観光客など、卒倒しかねない情景が日常的に行われ展開しているのだった。
私は翌日早々にインディアン航空を訊ね、その日の昼に出発する飛行機をブッキングして、ホテルに戻り一安心した。
とにかくコルカタはぽん引きがしつこくて、歩くのに難儀する。娼婦の客引きがほとんどで、「何人(じん)が好みだ?」と訊いてくる。
私も俄然興味をもって、「何人(じん)がいるんだ?」と問い返してみると、インド人、ネパール人からフランス人、日本人もいるよ、という。
「なに?日本人がいる?本当か?」と返答すると、
「とにかく、来てみなよ!」という。
「残念だね、私はロシア人が好みだから」というと、
「アッチャー、ロシア人もいるよ!」と言う。
そんな連中を押し分け、追い払い歩くと疲れることこの上ない。
彼らも生きていくために必死なのだろうけど、初めて訪れた異国で訳のわからないところについて行くほどガキではない。
通りがかりのリキ車を呼び止めて飛び乗り、その場を逃げ出すのだった。
ホテルで朝食兼早い昼食をとる。
チキンカレーと、ライスに、ダル・スープという質素なもの。
注文したときは質素にするつもりはなかったのだが、出されたものは質素そのものだった、ということ。
チキンカレーはほとんど鶏ガラスープという感じで、それがチキンカレーだとは後まで判らなかった。鶏肉などついてない、鶏ガラが入った、水のように薄いカレー液。
それをライスにかけるとスッとしみこんでいって、何の具もみえないという感じ。鶏ガラだけ。仕方がないので、ダル豆の味噌汁ふうスープもライスにかけて、スプーンですくって食べた。
客室ボーイ(といっても厳ついオヤジだが)が食後のチャイを持ってきたので、注文のチキンカレーはどうしたと訊くと、それがそうだとテーブルの鶏ガラスープを指さす。
ええっ!と、絶句するしかなかったです。
まいったね、これがインドのカレーかい?という感じ。
私は早く、コルカタを後にしたくなった。
日本を出発したときは寒い日だったのに、コルカタはこの時間で気温40度を超す暑さ。
心細い一人旅もあって、ほっと一息つける場所が欲しいと痛切に感じていた。
物乞いも、行く手に立ちふさがるし、子どもなどは衣服の袖をひっぱるし、レプラやライ病患者の物乞いは病変した手を幽霊のように胸の前に出して迫ってくる。
時には10人以上徒党を組んで、観光客を取り囲んだり道路をさえぎったりする。
物見遊山の観光客など、卒倒しかねない情景が日常的に行われ展開しているのだった。
私は翌日早々にインディアン航空を訊ね、その日の昼に出発する飛行機をブッキングして、ホテルに戻り一安心した。
とにかくコルカタはぽん引きがしつこくて、歩くのに難儀する。娼婦の客引きがほとんどで、「何人(じん)が好みだ?」と訊いてくる。
私も俄然興味をもって、「何人(じん)がいるんだ?」と問い返してみると、インド人、ネパール人からフランス人、日本人もいるよ、という。
「なに?日本人がいる?本当か?」と返答すると、
「とにかく、来てみなよ!」という。
「残念だね、私はロシア人が好みだから」というと、
「アッチャー、ロシア人もいるよ!」と言う。
そんな連中を押し分け、追い払い歩くと疲れることこの上ない。
彼らも生きていくために必死なのだろうけど、初めて訪れた異国で訳のわからないところについて行くほどガキではない。
通りがかりのリキ車を呼び止めて飛び乗り、その場を逃げ出すのだった。
ホテルで朝食兼早い昼食をとる。
チキンカレーと、ライスに、ダル・スープという質素なもの。
注文したときは質素にするつもりはなかったのだが、出されたものは質素そのものだった、ということ。
チキンカレーはほとんど鶏ガラスープという感じで、それがチキンカレーだとは後まで判らなかった。鶏肉などついてない、鶏ガラが入った、水のように薄いカレー液。
それをライスにかけるとスッとしみこんでいって、何の具もみえないという感じ。鶏ガラだけ。仕方がないので、ダル豆の味噌汁ふうスープもライスにかけて、スプーンですくって食べた。
客室ボーイ(といっても厳ついオヤジだが)が食後のチャイを持ってきたので、注文のチキンカレーはどうしたと訊くと、それがそうだとテーブルの鶏ガラスープを指さす。
ええっ!と、絶句するしかなかったです。
まいったね、これがインドのカレーかい?という感じ。
私は早く、コルカタを後にしたくなった。
日本を出発したときは寒い日だったのに、コルカタはこの時間で気温40度を超す暑さ。
心細い一人旅もあって、ほっと一息つける場所が欲しいと痛切に感じていた。















